エストニアはフィンランド、ハンガリーとともに、他のヨーロッパの言語族とは異なったルーツ持ったフィン・ウゴル語族です。フィンランドに近いロシアにはハンティーやマンシなど、フィン・ウゴル系の言葉がかろうじて伝わっている民族がいますが、その言葉はすでに絶滅したり絶滅の危機に瀕したりしています。ヴェルヨ・トルミスはそれらの民族が日常的に歌っていた民謡にその言葉を見出し、それらを合唱曲に編曲することで、後世にその言葉を残しました。
フィン・ウゴルの人々は、世界は卵から始まり、最初の土地は太古の海の底から水鳥がくちばしで運んできたと信じ、祖先は天からやってきて、そこに戻ると考えています。
ヴェリヨ・トルミスは私たちに貴重な遺産を残しました。作曲家として、小さな民族を大切にしました。その作品は世界中に響き渡り、私たちがいなくなったとしても、必ずやフィン・ウゴルの人々を思い出させ、エストニア人がフィン・ウゴル語族の一部であることをも思い出させるでしょう - 共通の創造神話を持ち、自然と共生している民族であると。
32年前、歌を歌って独立を獲得したエストニアは合唱が盛んな国。ほとんどの国民が子供の頃から何らかの形で合唱に携わって育ちます。今独立後に生まれた若い人たちが、トルミスの編曲で生まれ変わったエストニア民族のルーツであるフィン・ウゴル語族の民謡を、映像を交えたクワイア・パフォーマンスという新しい合唱のスタイルで日本に乗り込みます。
ツアースケジュール
10月24日 日本到着
10月25日 北海道白老 民族共生象徴空間 ウポポイ訪問公演
10月27日 仙台公演 日立システムズホール
10月28日 東京公演 江戸川区総合文化センター 小ホール
10月30日 関西空港より離日
仙台公演: 詳細 日立システムズホール仙台
東京公演: 詳細・申し込み Peatix
料 金: 全席自由 一般 2,000円 学生(中学生以上) 1,000円
東京公演出演合唱団:
ユース混声合唱団VOX POPULI
ヴェリヨ・トルミス生誕80周年記念コンサートでトルミスと出会ったことをきっかけに、演出家アンネ・トゥルンプ、エヴァ・コルディツとのコラボレーションが始まり、以来深い敬愛の意をこめてトルミスの作品を中心に演奏を続けてきた。今回の演奏は2020年の生誕90周年に合わせて創作されたクワイアパフォーマンスV.トルミスの世界をエストニアの自然をモチーフにした映像とともに披露する。
指揮者:ヤンネ・フリドリン Janne Fridolin
エストニア音楽演劇アカデミーでトヌ・カリユステ、アンネ・トゥルンプに師事、博士課程を修了、哲学博士でもある。子供から大人まで幅広く合唱指導。若手指揮者として数々の賞を受賞。2022年にはエストニア共和国大統領から第5級白星勲章を授与されている。
共演合唱団:
関東第一高等学校合唱部
2008年に創部され、現在25名で活動しています。2022年NHK全国学校音楽コンクール東京都予選において銅賞、2023年には銀賞を受賞することができました。日々スキルアップを目指し、和気あいあいと楽しく活動しています。
指揮者:磯辺絢子
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。昭和音楽大学大学院音楽芸術表現専攻声楽科卒業。オペラや宗教曲のソリストを務め、ボイストレーナーとして活動。現在、関東第一高等学校合唱部の指揮および指導にあたる。
=お知らせ=
室内合唱団 安さんぶるChainonは都合により出演取り止めとなりました。
その理由による払い戻しご希望の方はJEFA事務局までお知らせください。eesti@j-efa.com
安さんぶるChainonの演奏を楽しみになさっていた皆さま、関係者の皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、よろしくご了承ください。
主催: 日本・エストニア友好協会
共催: 日本リトアニア友好協会
後援: 駐日エストニア共和国大使館
EU・ジャパンフェスト日本委員会
日本合唱指揮者協会
エストニア文化基金
エストニア共和国文化省
問い合わせ: 日本・エストニア友好協会事務局 eesti@j-efa.com
i-Amabileさんのサイトに掲載していただきました。https://i-amabile.com/concert/concert231028_2
クラウドファンディング始めました! https://motion-gallery.net/projects/eesti2023