タルトゥ大学でフィンウゴル比較民族学を専攻し、外交官の父とともにシベリア送りの経験を持つメリ氏は、ソビエトの民族政策の中でロシア化され、固有の文化を失う危機に瀕していた、シベリアの少数民族の姿を20年以上にわたって記録し続け、紀行文を発表し、映画監督として記録映画を撮影する映像作家として活躍していたが、ペレストロイカを迎えた時に外務大臣に就任し、ヨーロッパの主要言語をほとんど話すことが可能という特技をいかし、どこへ行っても記者会見はそこの国の言葉でやってしまうということで、ヨーロッパのマスコミでは、現代バルトの最大のルネッサンス人という評価を下している。
●レナート・メリの言葉
「人間は、お互いの違いを認め合い、その違いに寛容になることができるならば、もっと力強くなれるのです。」
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