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ツアー参加者感想文 |
西川多嘉子さん はじめてのEstoniaは、まるでおとぎの国のようでした。また合唱祭は想像を絶するもので、雨もよし、寒さもよし、そして晴れの本番は一段と良く、感激も天候とともに増していきました。言葉では表現するのが難しいほど、わくわくとした血の騒ぎを覚えました。歴史のことを考えながら自由の大切さを肌で感じたからでしょうか。 後日、ロイットメさんが、「今年はユーロに加盟して初めての合唱際で、独自性を出すためにシリアスで暗い曲をたくさん選んだ。もちろん、若い人のためのも選んだ。」と、話しているのを聞いて、また一段と感心しました。すごいもんです。 友好協会としてのパーティーも、楽しく参加しました。たくさんの芸術家に会えたのは、さすがです。一人旅ではとても味わえないような経験で、よい友達作りができました。唯一残念だったのは、エストニアの大自然にもっともっと触れ合うことが出来たらなお嬉しかったけど。またの楽しみにしましょう。 |
せきねきょうこさん エストニアでは音楽祭に感動し、貴重な体験をさせていただきました。ああして健全な文化が残っている、いえ、残そうと国民全体が努力をしている姿に感動しました。子供のときからいい音楽に触れていると、人間は大人になっても気持ちの穏やかなバランスのとれた人間になるはずです。音楽が生活の一部になっていることにも、心から羨ましく思いました。 みんながひとつにまとまると言う「協調性」も国としてとても大切なことですよね。私たちの国では、若い人たちが良い本を読まず、良い歌を忘れ、協調性を嫌っている・・・本当に残念な現実があります。国に誇りを持っているという素晴らしさも感じました。 |
おおたか静流さん 念願の合唱祭がついに目の前に!鑑賞するつもりでいたのに、新井さんの大推薦&人徳で、何と参加させてもらっちゃいました!世界遺産に参加できるなんてラッキーすぎますよね?ありがとうございました!一生の宝です。 全ての演目が書かれた譜面を送っていただき、必死で予習です。ちっともわからないエストニア語でしたが、日本人と結婚されて現在板橋にお住まいのカトリンさんに発音を教わり、なんとか見よう見まねで漕ぎ着けました。 カトリンさんはもともとお花屋さんで、フィンランドで知り合った日本人の男性と結ばれました。おふたりでお花屋さんをやっていますが、彼女のフラワー・アレンジがとっても素敵なので、いつか見に行ってくださいね! さて合唱祭ですが、初日に予定していたパレードが雨で中止となりましたが、有志だけで歩こうということになり、雨の中をビニールのレインコートをそれぞれに被って、7キロを行進しました。途中ますます雨がひどくなり、殆どスコール!それでも本番はたくさんのお客さんに埋め尽くされた「歌の原」、壮観でした。 翌日は結構良いお天気で、溢れる程の観客に圧倒されました! エレルヘイン少女合唱団も、監督のテイア先生も、素晴らしい感性の持ち主で、触れ合うごとに歌の力を感じざるを得ませんでした。発音を教えてくれるテイア先生の方法はとてもユニークで、時々難しい発音の時は動物の鳴き声を使ってわかりやす〜く教えてくれました。一方音楽についてはめっぽう厳しく、何度も何度もしかられて単刀直入にずばり!です。いわば「アメとムチ」の二刀流。 今回さらにラッキーなことに、エレルヘイン少女合唱団と録音も果たすことができました。グラミー賞を取った実力と感性は、日本の歌声を心と体でしっかりと受け止めてくれました。ずっと忘れていた歌への道のり・・・・でこぼこな路が、何度も何度も歩いているうちに、平らになっていく時間を、束の間思い出させてくれました。 文明の利器は、いともたやすく全てのことを可能にしてきました。でも時間をかけないと表現できない「何か」を、日本の代表として学んでこれたように思います。この成果(?)は、いずれ発表できると思いますので、期待して待っていて下さいね! |
澤木紀一郎さん ようやく時差ボケが解消し、ここのところの暑さに馴れてきました。 それにしても暑い日が続きます。我が家の愛犬もダウン気味です。 エストニア行に際しましては、いろいろお手数をいただきありがとうございました。 帰国しましてからは、当地で録音した歌の祭典のテープを聴いて楽しんでいる次第です。それにしても素晴らしい歌声ですね。現地で聞いた感動がよみがえります。あれほどの数の歌い手が見事に1つになってハーモニーする。そのバックグラウンドは何かと考えたりします。貴重な機会を与えていただいたことを感謝します。 今回の旅で、はるかに遠かったエストニアが、心の中に身近になりました。ただ、悔やまれるのは、もつとエストニアを知るために、タリンだけでなく、他の都市、地方などへも行けなかったことです。情報と自由時間の扱い方を間違ったこと、私自身、大いに悔やんでいます。また機会があれば、違う方向でエストニアを見てみたいと考えています。あと1ケ月でオリンピックが始まります。一度訪ねたアテネの街を思い出しながらテレビ観戦でもします。 |
TAMM通信東京版 No.22 to top |