日本・エストニア友好協会 会長挨拶

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日本エストニア友好協会

会 長 網 田 静 雄   

 日本から遥か7800km離れた北欧バルト海に面する独立国エストニア。音楽をこよなく愛するこの国を代表する少女合唱団が、この度初来日し、日本全国を巡回公演。国際交流を深めることのなりました。

 エストニア語で『力強い歌が湧き出る川の源流に咲く、小さな赤紫の花‥』を意味する『エレルヘイン少女合唱団』の前身の設立は、1919年に遡ります。この年は、はからずも第一次世界大戦の戦後処理のためベルサイユで講和条約が調印された年であり、時を同じく産声を挙げたこの少女合唱団は、まさに“平和の使者”“天使”と形容するにふさわしい歴史を持っています。現在の名称は、1969年エストニア国民音楽祭100周年にあたり改名されたもので同国民にとって高い音楽性を象徴する存在となっています。

 今回の来日は、日本とエストニア両国の友好関係を促進する日本エストニア友好協会(1992年6月設立、事務局所在地 北海道釧路市)が窓口となり企画されたもので少女達の歌声は必ずや聴く人の心を魅了して止まないでしょう。特に昨年来から度重なる地震、津波災害。今年に入ってからは阪神・淡路大震災などの大惨事に見舞われた多くの罹災者にとっては生きる希望の光りともなりえるでしょう。今回の全国巡回では、阪神大震災で神戸と並んで大きな被害を受けた宝塚市において開催される合唱コンクールに特別ゲストとしての出演が予定されております。おそらく少女達の歌声が罹災地の人々の心を癒し、復興に励む人々を勇気づけることになるでありましょう。

 結びに本事業の実現に対しまして深いご理解を賜りまして、『エレルヘイン少女合唱団』日本公演の実現に特段のご配慮、ご支援を頂きました釧路合唱連盟をはじめ関係諸機関並びに多くの皆様に感謝と御礼を申し上げます。