第4回エストニアン・ミュージック・プロジェクト・コンサート
エドゥアルド・トゥビン没後30年記念演奏会
"TUBINIANA"
トゥビニアーナ

吉岡裕子、秋場敬浩両氏がエストニアのピアノ作品を発表するコンサートも4回目となりました。

今回はヴァイオリンとフルートとの共演もまじえて、エストニアを代表する作曲家エドゥアルド・トゥビン(1905-1982)の作品紹介です。

トゥビンは1905年に東エストニアのトリラに生まれますが、ナチス占領下の1944年、ソ連軍が侵攻してきた時、大勢の亡命者と共に スウェーデンに渡り、1982年に亡くなるまで数多くの作品を残しました。民族色豊かな初期の作品から時代と共に次第に 変わっていくその作品に込められたトゥビンの精神を、4人の音楽家が表現してくれます。 エストニア人作曲家の作品を聴く機会の少ない中、貴重な演奏会となると思います。
是非会場にて、生の演奏でお楽しみください。

チケット申し込みはこちらからどうぞ。

 画像を拡大できます  【日時】 2012年6月5日(火) 19:00開演
 【会場】 東京オペラシティ・リサイタルホール
 【入場料】 一般3,500円 友好協会会員3,000円 学生2,000円
 【出演】 秋場敬浩(ピアノ)
       吉岡裕子(ピアノ)
       秋葉美果(ヴァイオリン)
       白石法久(フルート)
 【主催】 エストニアン・ミュージック・プロジェクト
 【協力】 駐日エストニア大使館 日本・エストニア友好協会
 【後援】 国際エドゥアルド・トゥビン協会

 【曲目】
      ピアノとヴァイオリンのための前奏曲 ETW54  (1944)
      ピアノとヴァイオリンのためのバラード ETW52 (1939)
      エストニア民族舞踊組曲(無伴奏ヴァイオリンのための) ETW58 (1979)
      フルートとピアノのためのソナタ ETW65    (1979)
      4つの我が祖国の歌(ピアノのための) ETW42 (1947)
      ピアノ・ソナタ第2番≪オーロラ≫ ETW44   (1950)

 【お問い合わせ】エストニアン・ミュージック・プロジェクト
      Tel:080-1176-6758  estonianmusic@gmail.com
 


日本・エストニア国交回復20周年/2011年EU文化首都"Tallinn 2011"
記念イベント シリーズ1
第3回エストニアン・ミュージック・プロジェクト・コンサート
"VAIKIVAD MEELEOLUD"
静かなる心象

   コンサートレポート
  2011年2月9日、満席となった市ヶ谷ルーテル教会の会場は、 来場者一人ひとりが抱いているであろう、  画像を拡大できます 初めて聴くエストニアのピアノ作品への期待感がみなぎり 、ステージでは当協会寄贈の白い花と緑のフラワースタンド(アレンジ:会員平井カトリンさん)が上質な 華やかさを醸し出していました。

 演奏は、エストニアで最初にピアノ協奏曲や弦楽四重奏曲などを作曲したルドルフ・トビアスの古典的な作品から始まり、 サール、エッレル、オヤ、トゥビンといった、ロシア帝国からの独立前後の作品から、コハ、マギ、レインヴェレなどソ連時代の 作品を経て、現代に活躍しているクルヴィッツ、エースペレまで、エストニアのピアノ作品史が展開されました。

 情景豊かな作品の数々の今回の演奏会について、音楽評論家真嶋雄大氏は下記のように評価しています。

  ・・・・ほとんど日本初演の曲が並べられ、無機質な佇まいと潤いのある感傷、静謐な祈りと躍動する生命力など、 相反する要素が巧みに融合し、生き生きとした情熱を構築するエストニア音楽特有のエモーションを鮮やかに紡いでいた。
   (音楽之友社発行ムジカノーヴァ4月号に掲載の批評文から抜粋)

 プログラム演奏終了後、タサ駐日エストニア大使夫妻から花束を受け取った二人は、アンコールで大使ご希望の アルヴォ・ペルト作曲の連弾を軽やかに演奏し、大使が目頭を潤ませて再度ステージに登り、 握手で感動を伝えられた場面もあり、会場は大きな拍手に包まれました。

 休憩時間にはエストニアの水VESIの試飲が行われ、硬水とは思えないようなマイルドな味に"美味しい"の声があちこちから聞こえました。 希望者には500mlボトルがお土産で手渡されました。VESIは会員江星さんと赤川さんの会社(神戸市)で販売しています。

    駐日エストニア共和国大使トイヴォ・タサ氏のメッセージ英語  日本語
    日本・エストニア友好協会会長吉野忠彦氏のメッセージ
    エストニアン・ミュージック・プロジェクト名誉顧問ラウリ・ヴァインマー氏のメッセージ

 エストニア音楽情報センターでは、このEMPの活動を高く評価し、今回のコンサートに大いに期待していました。 また、エストニア文化情報サイトSIRPに東京でエストニアの作品を集めたコンサートが開かれ、音楽雑誌にコンサートレヴューが 書かれた事が紹介されました。 SIRPのサイトの記事

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          アンコール連弾        左から吉野会長・タサ大使夫人・秋場さん・吉岡さん・タサ大使

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     VESIを手に村山副会長夫妻・小玉ウーラさん        ピアニスト舘野泉氏と

  エストニアン・ミュージック・プロジェクトのサイトで演奏を聴くことが出来ます。
  演奏を聴く
 

  

  
   吉岡裕子・秋場敬浩両氏の演奏によりエストニアのピアノ作品が楽しめます

 画像を拡大できます

 会員の秋場敬浩さんと当協会との繋がりは2003年にさかのぼります。当時高校生だった秋場さんは 東京支部(当時)にエストニアで演奏する機会がないか問い合わせてくるほど、エストニアの音楽の世界に関心をもっていました。今もってそうですが、エストニアの音楽を学ぶ人は多いとはいえない中、秋場さんの一図な思いに 協会の会合で演奏してもらおうということとなり、2003年12月、東京支部忘年会で演奏してもらいました。

 一方秋場さんの演奏があることを知った吉岡裕子さんはすでにネットを通して 知り合っていましたが、その忘年会に出席して初めて秋場さんと会い、エストニアの音楽を広める活動を 二人でやっていくことを宣言しました。 そのお二人との出会いは協会としても衝撃的な出来事と言っても過言では ありません。

 その時の様子はこちらで。

 そして翌2004年には初めての「星空からのメッセージ」」と題するウルマス・シサスクの銀河巡礼 の作品を発表するコンサートが開かれました。

 以後吉岡さんは自身のリサイタルや数多くのコンサートでエストニアの作品を披露し続け、 2005年にはエストニアのヤネダに作曲家シサスク氏を訪ねて直々に指導を受けてきました。 秋場さんは東京芸術大学を首席卒業し、数々の賞を受賞した後大学院に進み、現在は ロシア国立チャイコフスキー記念モスクワ音楽院に留学中です。この11月には 長年の夢だったエストニアを訪問、エストニア日本協会の協力でヘイノ・エッレール記念ホールで リサイタルが実現、多くの音楽家と知り合う機会を得ました。

 お二人の活動はますます充実したものになり、今回のリサイタルではエッレールはじめ 多くの作曲家の作品を集めた魅力ある内容となりました。

是非この機会をお見逃しなく。

チケット申し込みはメールで。

 【日時】 2011年2月9日(水) 19:00開演
 【場所】 ルーテル市ヶ谷センター
 【入場料】 一般3,000円 学生2,000円
 【出演】 秋場敬浩(ピアノ)、吉岡裕子(ピアノ)
 【主催】 エストニアン・ミュージック・プロジェクト
 【共催】 日本・エストニア友好協会
 【後援】 在日エストニア大使館 エストニア音楽情報センター(EMIC) edition 49

 【曲目】
   ルドルフ・トビアス:メヌエット ヘ長調 Op.11-4
   マルト・サール:4つの前奏曲
   ヘイノ・エッレル:「鐘」
   エドゥアルド・オヤ:「静かなる心象」(3つの小品)
   エドゥアルド・トゥビン:2つの前奏曲 ETW30
   エドゥアルド・トゥビン:マルト・サールの主題によるバラード 嬰ハ短調 ETW40
   ヤーン・コハ:ロンド・アレアトリカ
   エステル・マギ:「ラップランドのヨイク」 日本初演
   ユリ・レインヴェレ:「ウルヴァステの夕べ」 日本初演
   トゥヌ・クルヴィッツ:「冬の小道」(2004) 日本初演
   レネ・エースペレ:「ルーダス・タクトゥス」(2008) 日本初演