TAMM通信東京版 No.33 2008.11.08

関東では例年より早く木枯らし1号が吹き、紅葉の便りも急ぎ足で南下し、北海道からは雪景色のニュースが流れています。冬がすぐそこに来ていることを実感しますね。会員の皆様はお元気でしょうか。東京支部の活動報告および今後のお知らせをお送りします。
活動報告
①平成20年度支部総会

 去る5月24日、平成20年度東京支部総会を高田馬場「文流」にて開催しました。事務局長より前年度の事業報告、岩田会計役員より会計報告がなされ、山本監事の監査を経て委任状16名役員・会員出席者10名をもちまして全員一致で承認されました。続いての懇親会では、出席者の中には懐かしい顔ぶれもあり、楽しい語らいの場となりました。東京支部は1998年に発足以来、今年で満10年を迎えました。より多くの会員の皆様に参加していただける活動をめざして役員一同頑張ってまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。現在10周年を記念する行事を検討中ですので、決まり次第お知らせします。

②平成20年度本部総会

 6月14日、平成20年度日本エストニア友好協会総会および懇親会が、例年通り釧路市の「七人のこびと」にて行われました。本部役員および会員の皆さん、札幌支部から吉田支部長など30数名が参集、昨年亡くなられた岡田シーリエさんの冥福を祈り、本部活動報告、把瑠都関私設応援団の大相撲観戦の報告などに続き、東京支部事務局長荒井が東京支部の活動報告をいたしました。総会に引き続き行われた懇親会では、シーリエさんのお孫さんたちもかわいい民族衣装で顔を見せ、終始アットホームな集いとなりました。詳しくはホームページTammNo.16をご覧下さい。

③岡田シーリエさん一周忌法要
 昨年8月10日に逝去なさったシーリエさんの一周忌法要に東京支部を代表して山本英一、玲子夫妻が出席しました。以下山本さんからの報告です。

 昨年8月10日午前5時過ぎに逝去されたシーリエ・岡田さんの1周忌「偲ぶ会」が釧路「全日空ホテル」で午後1時半から行われました。百人近い参加者で、故人を思う方々の多さが偲ばれました。祭壇はシーリエさんの写真と簡素な花、バックはエストニア国旗と日本の日の丸を思わせる垂れ幕でした。祭壇には用意されたブルーの野草の献花をしました。

 私たちは東京支部の代表ということで、中村会長やミラー在日本エストニア大使と同じVIP席に座らされました。主催者日本エストニア友好協会中村会長、ミラー大使の滑らかな日本語による挨拶のあと、若かったシーリエさんを取材した釧路新聞記者の30年前の記事の朗読等あり、献杯。歌の好きなシーリエさんのために、「なだそうそう」等の献歌があって、主催者からシーリエさんの希望通り賑やかに偲ぶ会をしてほしいと要請あり、釧路地方のおいしい海産物や野菜をふんだんに使った料理を頂きました。

 大きな画面にシーリエさんを中心とした岡田一家の想い出の写真映写が行われました。岡田さんがプロポーズした時代の写真には「美女と野獣!!」というヤジが飛び交っていました。会もたけなわになったころ、協会員のいつも歌う歌「森の中の小さな家」の大合唱が始まり、ミラー大使もその輪に加わって合唱しました。

 約2時間の会でしたが、シーリエさんの人柄がしのばれ、彼女がいかに家族とエストニアを愛したか、しみじみと心に残る会でした。

 最後に岡田さんの挨拶、残された5人の子供と4人の孫の紹介がありました。岡田一家は11日釧路を発ち、12日にタリンに向かいます。釧路出身の浜谷夫妻や丹後夫妻の手配でタリン市立植物園のホールで、シーリエさんの関係者が集まって偲ぶ会が催されるようです。
                       山本英二・玲子


偲ぶ会の模様は友好協会ホームページTAMMNEWS岡田シリエさんを偲ぶ会をクリックしてください。
http://www11.plala.or.jp/estonia/tamm/mainframe.html 
④G.A.M.展にエストニアの子供たちとアーティスト作品展示
 5月7~11日、愛知県豊田市美術館にてG.A.M.(Global Artist Movement)第8回公募展が開かれ、エストニア・ヒーウマー島の子供たち(8~15才)と現役で活躍中のアーティスト作品22点が展示されました。エストニアの作品が参加したのは昨年に続き2回目。子供たちの作品は自然と密着した力強いタッチの作品が多く、閲覧者の関心を引いていました。G.A.M.は愛知県を拠点とする、日本文化の国内外への発信と国際交流を通じた友好親善を目的に始まった芸術家グループ。エストニアとのつながりは2006年のタリンでの書道展に始まり、昨年よりエストニアの子供たちの作品等を公募展で発表しています。エストニア大使館よりマレック・ルッツ領事が訪問、駐日エストニア大使館賞に大島充生氏の写真「山並み」が選ばれ、日本エストニア友好協会賞は書道から峪口翠苑(不二子)氏の「曻」に贈られました。
        エッマステ中学のホームページhttp://www.emmaste.edu.ee/

G.A.M.の選抜メンバーは後述のラクヴェレ市の日本文化週間でも絵画、書、陶芸などの作品を展示しました。作品の写真を下記に掲載しました。
Yahooフォト http://photos.yahoo.co.jp/ph/eestinet/lst?.dir=&.view=t
ID eestinet パスワード tallinn
⑤指揮者アンツ・ソーツ氏エストニア作品演奏会で来日

大使館にてルッツ領事とアンツ・ソーツ夫妻(中央)

新会員澁谷直衛さんが所属する合唱団、東海メールクワイアは6月22日、前エストニア国立男声合唱団指揮者のアンツ・ソーツ氏をエストニアより招き、ヴェルヨ・トルミスはじめエストニアの作品ばかりを集めた演奏会を催しました。友好協会では同氏の東京観光のお手伝いをいたしました。

⑥エストニア・ミュージック・プロジェクトリサイタル
 
星座のピアノ組曲で知られるウルマス・シサスクの作品を日本に紹介し続けている、会員・吉岡裕子さんと秋場敬浩さんのシサスク・プロジェクト、「作曲家ウルマス・シサスクの世界・銀河巡礼~《北半球の星座》全曲」コンサートが7月2日市ヶ谷ルーテル教会で開かれました。語り手がそれぞれの星座のエピソードを語り、お二人がピアノを演奏すると、そのピアノの音を通してシサスクの見つめた幻想的な星座の世界が広がる。無限の空への思いに酔いしれた夜でした。当協会はお二人のリサイタルを後援、ささやかながらお祝いのお花をお贈りしました。
エストニア・ミュージック・プロジェクトHP
http://www.geocities.jp/estonia_music/
⑦ラクヴェレ市で日本文化週間開催

タリンの東約100kmのところにある、把瑠都関がかつて柔道の練習に通った町、ラクヴェレ市にて10月6日から日本文化週間が開催され、日本から参加したグループによる展覧会や演奏会、きものショーなどが催されました。当協会も日本おにぎり隊に協力、ラクヴェレ料理学校で日本食文化の講義と寿司、牛丼の実演をし、エストニア最大のスパーマーケットSelverでおにぎりと豚汁の試食会を開催、好評を博しました。釧路本部から塩鮭のフレークの差し入れをいただきました。

写真を掲載しました。
Yahooフォト
http://photos.yahoo.co.jp/ph/eestinet/lst?.dir=&.view=t
ID eestinet パスワード tallinn


トピックス

1.ティーア・ロイトメ氏、旭日小綬章叙勲
エストニアを代表する少女合唱団「エレルヘイン」の常任指揮者、ティーア・エステル・ロイトメ氏に、11月3日、秋の叙勲で日本の音楽文化の発展とエストニアと日本の親善交流に功績があった人として、旭日小綬章が授与されました。エレルヘインは1995年以来3回来日、日本の合唱界に大きな影響を与えてきました。当協会との関わりも深く、1993年以来永く友好関係を築いてまいりました。そのことが認められ今回の叙勲に繋がったことは、誠に嬉しくかつ間接的ながら友好協会としても光栄なことと受けとめております。お祝いに平井花店(会員・平井昭臣・カトリン夫妻)よりエストニアに花を届けていただきました。来年夏には「エレルヘイン」と来日します。友好協会も釧路と東京公演を主催する予定です。ホームスティや会場手伝いなどをお願いできればと思っておりますので、近くなりましたらお知らせいたします。何卒積極的なご協力をお願いいたします。

2008年軽井沢にて合唱指導するティア・ロイットメ氏
下記秋の叙勲在外外国人名簿7ページ目にお名前が掲載されています
http://www8.cao.go.jp/intro/kunsho/list_hp/gaijin_k_zaigai.pdf
2.把瑠都関、11月場所番付で西の関脇へ昇進
 先場所小結に昇進したばかりの把留都関は見事に勝ち越しし、11月8日に始まる福岡場所では、西関脇として土俵に上ります。上位力士の仲間入りした把留都関、最近は大きな体を有利に生かした相撲の技も心得て、見ごたえのある相撲を見せてくれるようになったと思います。いろいろと騒がしい相撲協会の中で、清く潔い力士としてますます稽古に励んでよい成績を残して欲しいですね。大いに応援しましょう。
3.NHK「関口知宏のファーストジャパニーズ」でエストニア在住日本人取材
 9月6日放送の関口知宏のファーストジャパニーズ」は、エストニア国立男声合唱団に所属している(現在はエストニアフィルハーモニック室内合唱団所属)作曲家西村英将さんを関口さんが訪ねました。エストニアの印象を詩と曲に表した関口さんの作品を西村さんが編曲して、男声合唱団やソロシンガー、カンネル奏者と演奏するという番組構成でした。夏の暑い盛りに、会員の小玉ウーラさんはじめ数少ないエストニア語・英語翻訳者の皆さんが協力して膨大な量の映像を訳し、制作されました。関係者の皆さんお疲れ様でした。

お知らせ
1.新年会
例年どおり、1月24日に両国国技館にて大相撲初場所観戦後新年会を行う予定です。詳細は改めてお知らせしますが、チケット購入をしますので、観戦希望者は11月30日までに事務局にメールまたはFAX048-477-5777でお申し込みください。なお事務局でご用意する席は上段イス席になります。桝席等前の方の席をご希望の方はご自身での購入をお願いします。インターネットで購入可能なチケットのみ事務局で行っているためです。あしからずご了承ください。
2.2009年7月のエストニア「歌と踊りの祭典」ツアー
 5年に一度の「歌と踊りの祭典」が来年7月3日からタリン郊外の歌の原で3日間開催されますが、前回に引き続き東京支部からも鑑賞に行く企画を立てたいと思います。現在協会として開催期間中の3日間のみ20名分の宿泊を仮予約しております。旅程は改めてお知らせいたしますので、参加ご希望がある方は、あらかじめ早めにご一報いただければ助かります。
3.秋場敬浩さんリサイタル

12月23日に長野県上田市で秋場敬浩さんのリサイタルがあります。チャイコフスキー、ラフマニノフ、ショパンに続き、エストニアの作曲家エドゥアルド・トゥビンのソナタ第2番北のオーロラETW44を演奏します。トゥビンのソナタは日本人初の演奏となり、日本国内において2004年のヴァルド・ルメセン氏の来日公演以来の演奏となるとの事です。お近くの方はぜひお聴きください。また、来年の2月には芸大ホールにてエッレル&トゥビン・プログラムでの演奏が予定されています。改めてお知らせいたします。

4.TV朝日系列「世界の車窓から」でエストニア放送中

11月7日~16日 平日午後11時10分 土午後9時51分 日・午後10時54分、詳しくはホームページで http://www.tv-asahi.co.jp/train/

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佐野ゆかさん、関西方面の方、よろしくお願いします。