開始を告げる鉦
聴衆から20数メートル離れた教会の奥深い通路の彼方から、幽かに篠笛の音。
その音が一歩、また一歩近づく。教会の高い天井に篠笛が一段と高く響くと同時に、回廊の陰から篠笛を肩の高さに奏しながら紋付袴姿の奏者が現れる。
鯉沼氏が笛を奏しながら舞台に立つ頃、着物姿の金子さんが同じ旋律の木魂を響かせながら回廊の陰から現れる。
会場は水を打ったような静寂。1曲目が終わっても物音一つしない。
シーンと張り詰めた雰囲気の中で演奏が続く。
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(第一部)
篠笛演奏
1.蘭
2.京の夜
3.荒城の月
4.桜に寄す
5.乱曲
6.春の舞
7.小諸馬子唄
8.竹田地方の子守唄
9.まほろば
(第二部)
コントラバスと篠笛
1.ベースソロ
2.東福寺の秋
3.島原の子守唄
4.さくら
5.即興演奏
6.エレルヘインと
赤とんぼ
アンコール曲
竹の歌 |
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